自省

tamamora2004-09-14

勤務だった。消灯後になって騒がしくなり、俺につっかかってきた一人の小学生。話をしたかったアイツをどうしてもっと余裕を持って受け止めてやれなかったんだろう。俺がイラついてちゃ駄目だ。こんな風に思えたのは、深夜の事務室で保育士の先生から話を聞いたから。もう一人の指導員と耳を傾け、子供との接し方をもう一度省みた。

もちろん決まりを守らせることは大切なのだが、上から頭ごなしに叱りつけるだけじゃ子供はついてこない。求められているのは、子供を強制的に動かすことではなく子供たちのよさだったり自然な部分を引き出すことなのだろう。考えていると難しくて、そして自分が情けなくなくてやり切れない気持ちになった。それでも、先生は伝えようとしてくれた。やさしく何度も何度も。人と接するっていうこれからの俺の人生にとっておそらく一番必要で重要なことを子供から学ぶ姿勢で。子供から学ぶという視点、これが今までの俺には決定的に欠けていたようだ。自分が当たり前にできることを子供にも当たり前のことだと押し付けていた。俺とまったく何もかも異なる一人の人間なのにね。

ここでバイトを始めてから、先生の話を聞くたびに強くなれる気がするのだ。俺なんてまだまだ未熟だけど、だからこそ、これからどれだけでも成長できるんだって希望が湧いてくる。本当に嬉しかった。

翌朝、朝早く起きソイツと二人で話す。すると信じられないくらい素直に話せ、わだかまりは消えた。
(後日談になるが、ソイツと仲良くやっていたのはその後、数回の勤務だけで今、この日記を書いている時点では反発されている。だが、そいつの心の奥底にある苦しい思い出からくるむき出しの感情をぶつけてくれるようになっただけ、ありがたいと思うしかないだろう。そういうのは出さないといつか爆発してしまうものらしいから。
うーん、とは言ってもやっぱり悩みの種ですな。)